SEO難易度とは、特定のキーワードで検索結果の上位に表示されることを目指すときに、その難しさを示す指標です。
- 検索ボリューム(検索数)
特定のキーワードがどれだけ検索されているかを数値で示したものです。検索ボリュームが多いキーワードは一般的に業界やカテゴリそのものを指し、1〜2つの単語で構成されます。自社が属する業界、または自社商品が解決できる課題そのものや、解決方法そのものである場合が多いので競合が多く、上位表示が難しい傾向にあります。広義な意図を含むキーワードです。Googleが提供するキーワードプランナーでは「月間検索数」として表示され、文字どおり特定のキーワードの平均月間検索数が数値で確認できます。
例:SEO対策
検索意図:SEO対策とは何か?やり方は?どんな業者がいるのか?など
- 競合サイトの強さ
上位表示されているウェブサイトのドメインパワー(URLレベルでの信頼性や認知度・知名度などを数値化したもの)やコンテンツの質や数、被リンクの質や数などの指標から、競合サイトが「ちゃんとしたいいサイト(強力)」であればあるほど、いればいるほど、上位表示の難易度が高くなります。キーワードプランナーでは「競合性」として「高/中/低/-」で表され、特定のキーワードに対する競合数(≒市場感)が確認できます。
- キーワードの収益性
収益性の高いキーワードとはCV(コンバージョン)と呼ばれるウェブサイト上のゴール(問い合わせ、電話など)が発生する見込みの高いキーワードのこと。課題とその解決方法が具体的で、解決してくれる企業や商品などを探している「顕在層」と呼ばれるユーザーが検索で使うキーワードです。当然、多くの企業が上位表示を狙うため競争が激しくなり、上位表示の難易度は上がります。
これらの要素からキーワードの難易度を総合的に評価し、自社が注力するキーワードを決めることが具体的なSEO対策の第一歩です。オフラインに限らずウェブの世界でも同様に、「検索ボリュームが多く」「収益性の高い」キーワードは、大手や有名な企業が豊富な資本や優秀な人材を投下して「サイトを強く」し、日々競争を繰り広げています。強い競合がひしめくキーワードで上位表示を狙って資本や人材を投下し続けるのか、それとも商圏や業種や職域を絞ったり、特化型サービスにシフトして勝ち筋のあるキーワードに対して強いサイトにするのか。適切なキーワード選定が効果的なSEO対策の礎であり、SEO戦略です。